夏から秋冬=PITTAからVATAの季節へ...
まだまだ暑い!けれど、朝晩の気温が少しずつ下がり始め、秋の虫も鳴きはじめ。秋の気配が感じられるようになりましたが、皆さまはいかがお過ごしでしょうか。
サロンにお越しになる方の中には、体調を崩されている方が多くいらっしゃいます。ガツンと不調というよりは、何となくの不調。疲労感、頭がじんわり痛い、めまい、睡眠不足、便秘、胃腸不良などなど...
アーユルヴェーダ理論では、それもそのはず!この時期、ヴァータ(VATA)のエネルギーが元気になってきているからなんです。どの症状もヴァータがアンバランス、つまりヴァータが増えて全体のバランスが崩れてしまったことで出ている症状。
アーユルヴェーダで軸となる3つの質、ヴァータ(空・風)、ピッタ(火・水)、カパ(水・土)のエネルギーが、人の心身を形成している割合が「体質」。体質は、季節や時間、年齢、生活スタイルなどから大きく影響を受けます。
6~9月は暑いのでピッタ(PITTA)の質が強く、強いとアンバランスしやすく(増えやすく)なり、もともとピッタが強い方は特に、それ以外の質が強い方でも、ピッタが引き起こす不調を起こしやすかったと思います。例えば、胃腸の疲労、ほてり、じんましん、片頭痛、ニキビ、イライラなど...
それが秋に向けて気温が下がるとピッタは弱まり、ヴァータが強くなっていきます。ちょうどいま、この移り変わりの途中で、さらに台風や秋雨前線がやってきたりと、天気も気圧も不安定。ヴァータならではの「不安定さ」、満載。
ヴァータは「動き」の質。だから疲れやすいし、緊張型頭痛、めまい、肩こり、不眠、便秘下痢の繰り返し、血圧の上昇などが起こります。
ピッタとヴァータの大きな違いは、ピッタ=「熱性と油性」と、ヴァータ=「冷性と乾性」で、この移り変わりは、体感的にも大きな負担がかかると思います。現代医学で準えると、暑い日が続くピッタは「副交感神経」が優勢、寒い日が続くヴァータは「交感神経」が優勢とも言えます。当然、移行期間は自律神経も乱れがちになりますよね!
だから今の時期は、ヴァータの乱れを少し整えるような生活スタイルがオススメです。つまり、ヴァータの質、「冷・乾・軽・動・速」の質が増えないように、逆の質をとっていくことが大切。
例えば...
①温性、油性を意識した食事をとる
・スープや煮込み料理など、温かく、柔らかく水分や油分を多く含む料理方法を
・油性や重みがあるお肉や乳製品、ナッツ類、甘味のあるフルーツをとりましょう
・スパイスを積極的に使う(シナモン、ショウガ、ペッパー、クローブ、塩などは取り入れやすいと思います!)
・甘味、塩味、酸味のある食材を積極的に使いましょう
・朝夕食は軽く、昼食はしっかり!3食を定期的に食べましょう
・夕方はヴァータが強まるので、甘くて温かいものをとってリラックスを
・白湯を飲みましょう
②ほどよい運動をする
・運動量は少なめに、ヨガや散歩など、副交感神経を高めるような適度な運動を
③毎日、入浴をする
・温度は39~40度、熱すぎないお湯に20~30分程度浸かるのがオススメです
・入浴ついでに、ゴマ油を使って全身トリートメントをしましょう
・就寝の1時間前までに入浴しましょう
④ゆっくり質の良い睡眠をとる
・できれば、8時間寝られますように...ヴァータは動きの質=疲れの質でもあります
⑤瞑想をする
・寝る前に、静かな空間でリラックスして副交感神経を優勢にしてくださいね!
・起きたらベッドの中で数分リラックスし、今日が良い1日であるようにイメージしましょう
アーユルヴェーダには、毎日した方が良いこと=ディナチャルヤというものがあります。ちょっとした意識で、少しでも元気で過ごしやすくなるためのレメディ。
ピッタとヴァータが強い私も、この時期はコントロールしにくいから大変です。続けることでヴァータと上手に付き合って、ヴァータがちょうどよく循環できるように目指していきたいと思います。皆様も、どうぞご一緒に♡
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